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密室殺人ゲーム2.0

講談社ノベルスをまともにチェックしていなかったら去年に出ていたのを見逃した。このシリーズの特徴は、バカミスになってしまうようなトリックも、「リアルにそのトリックを使った殺人をする」という設定によって面白く読める、という点にある。例えばミッ…

1Q84 BOOK3

BOOK2で完結でいいじゃない、という先入観を覆すことはなく、個人的には残念でした。もちろん読めるのですが、やはり蛇足のような気がぬぐえず。

殺戮ゲームの館(土橋真二郎)

明らかに「汝は人狼なりや?」をベースにしたお話。小説という舞台に置き換えるためのルール設定が良い感じです。もとのゲームデザインに助けられた感もあるけれど、氏の小説の中では一番面白かった。

ああっ女神さまっ

40巻。なのにまだ250話ちょっと。薄いんだよなあこの単行本。何となく切り時を見失っている漫画。雰囲気は好きなんだけどそれだけではちと辛い。日常話の方が好きだから最近はそういう意味でも不満。しかし一巻が89年か、10歳から付き合っている人でももう30…

クロノ×セクス×コンプレックス(壁井ユカコ)

えーと、後書きによるとこれは読む人がドキドキワクワクする話ですか。えーと。何か根本的に認識の相違があるようです。まあキーリとか鳥籠荘に比べると雰囲気はかなり違います。作者名なしで読んだら分からないかも。人格転移性転換というギミックはとりあ…

最近読んだのとかだら書き

「アスラクライン」13巻でメインストーリー完結。もうちょっと引っぱるかと思ったけど早かったなあ。トータルとしてはまあまあ。外伝的な話だか何だかまだ出るみたいだけど、タイトルは普通に14ですかね。電撃の外伝はSS表記が多いけど。三雲作品はスニーカ…

スカイ・イクリプス(森博嗣)

スカイ・クロラシリーズの番外とも言える短篇集。アニメ化されてなかったらなかったとかそんな感じの一冊。本編をほとんど忘れた状態でも結構あっさりと読めました。特別に素晴らしい、って感じでもないけど悪くない。そんな手触り。解説を読むとどうも本編…

少女ファイト/きのう何食べた?

前者は現代の熱血バレー漫画。けっこう読者にもストレスをためる展開を書く作家さんですが、最新刊はそのストレスからある程度解放されるものでありました。鬱だけの展開も悪くはないが、こういう爽快感もそれはそれで嬉しい。でもまあそこはそれ、「ある程…

晴れた空にくじら3(大西科学)

この巻で完結? と知ったときにはえっ、と思った。もうちょっと話を大きく広げるのかなあと。でも読んでみて前言撤回。大西科学氏のお話は、これくらいのスケール感が丁度良い気がしてきた。あんまりでっかい、壮大なストーリー、というよりも、何人かの人生…

ラプンツェルの翼?(土橋真二郎)

しかしこの手の、ゲーム的な戦いをするお話、の総称ってないもんかねえ。コンゲームってのは騙しあいだからちょっと違う気がするし。まあとにかく、天使と人間のお話だい3弾。しかし2巻の時から思っていたのだけれど、単なる論理パズル、言葉パズルに偏っ…

Q.E.Dほか

Q.E.D.34巻はなかなか良かった。いつもそれなりに面白く読んでいるが、今回の話は好みだ。それは良いのだが、最近本を積んでしまっている。そろそろ読まないとなあ。と、こういうことを考えている時点で活字中毒だった時代が懐かしい。久しぶりにPCまわりの…

残念な本2冊

お釈迦様もみてる ウェットorドライ マリア様がみてるのスピンオフ。一冊でやめときゃええのに。と。マリみてはやたらに長く続いたけど、実に気楽に読めて、非常に綺麗に終わっただけにそのまま終わって頂きたかった。ジャンルとしては「男子校もの」という…

海の底文庫版の書き下ろし(有川浩)

追加された前日譚だけの話。空の中文庫版の書き下ろしに比べたらまあ読まなくても良い内容(こっちはかなり面白い)。いやもっと言ってしまえば、本編を始めて読んだときにこの追加がなくて良かった気がする。本編のラストシーンで気持ちよく読み終えること…

植物図鑑 (有川浩)

今のところ個人的にハズレがない作家。どの本も普通におすすめできる。 強いて言えば「レインツリーの国」がちょっと弱いかな? くらい。 雑草と呼ばれることの多い植物を中心に食べたり愛でたり。そんな生活とともに進行する恋愛もの。あと書きでの作者曰く…

D.D.D 1,2(奈須きのこ)

奈須きのこ氏は現役中二病ライター(ゲームとかのシナリオライターと小説家をひとくくりにした表現)なんて言われますがそれが一番極端かも。思わせぶりなルビの多用とか、コードネームとか、悪魔憑きなんていう特殊性とか。なんか読んでて西尾維新の戯言シ…

ハチワンダイバー(柴田ヨクサル)、3月のライオン(羽海野チカ)

序盤を読み返してみたらやたらに面白かった。バトルシーンとも言える将棋を指す描写が巻を追うごとに尺も内容もなくなっていく。特に鬼将会のアジトに入ってからは「ハチワンシステム」が当面無敵であるということでバトルものとして考えると失格の描写だ。 …

1Q84(村上春樹)

村上春樹健在、とまず一言。 このタイプの小説はあらすじをどれだけ書こうがほとんど色褪せないものではあるのだけれど、読む分にはまっさらな状態で読みたいし、版元もそういう売り方をしたらしいし。 個人的には「ねじまき鳥」以降あまりぴんとこなかった…

海の底文庫版の書き下ろし(有川浩)

追加された前日譚だけの話。空の中文庫版の書き下ろしに比べたらまあ読まなくても良い内容(こっちはかなり面白い)。いやもっと言ってしまえば、本編を始めて読んだときにこの追加がなくて良かった気がする。本編のラストシーンで気持ちよく読み終えること…

植物図鑑 (有川浩)

今のところ個人的にハズレがない作家。どの本も普通におすすめできる。 強いて言えば「レインツリーの国」がちょっと弱いかな? くらい。 雑草と呼ばれることの多い植物を中心に食べたり愛でたり。そんな生活とともに進行する恋愛もの。あと書きでの作者曰く…

D.D.D 1,2(奈須きのこ)

奈須きのこ氏は現役中二病ライター(ゲームとかのシナリオライターと小説家をひとくくりにした表現)なんて言われますがそれが一番極端かも。思わせぶりなルビの多用とか、コードネームとか、悪魔憑きなんていう特殊性とか。なんか読んでて西尾維新の戯言シ…

ハチワンダイバー(柴田ヨクサル)、3月のライオン(羽海野チカ)

序盤を読み返してみたらやたらに面白かった。バトルシーンとも言える将棋を指す描写が巻を追うごとに尺も内容もなくなっていく。特に鬼将会のアジトに入ってからは「ハチワンシステム」が当面無敵であるということでバトルものとして考えると失格の描写だ。 …