Nomic
Peter Suber氏によって考えられたややっこしいゲーム。勝利条件も含めたルール自体を書き換えながら、勝利を目指す。
http://www.earlham.edu/~peters/nomic.htm（英語）
超いい加減ルールダイジェスト
変更できない法律と、変更できる法律から構成され、とりあえずの法律に従って時計回りで法案をだし、投票によって法律として成立したりしなかったりを繰り返す。そして、以後法律がどんどん変わるまま議論は進行する。
とりあえずデフォルトのルールは法案（新規、改正、廃止）の提案→満場一致で可決、可決されたら+10。否決されたら-10。２周してひとつも可決されなければ過半数で可決に変更。この場合、可決されたら反対票の投票者にも+10。100点いったら勝ち。
でも、勝利条件自体の点数どころか勝利条件を追加しても良い（点数による勝利条件を無くすことは出来ない）し、ゲームから誰かを現在、あるいは未来に離脱させるような法案を通しても良い。法律によるがんじがらめによってターンが進まなくなったとき、初期法律（変更可能）ではそのターンの人間が無条件で勝ちとなる。
もちろんポイントのルールなんぞいつでも改正可能だ。ターンが回る毎に+10ptとか、そういう法律だってアリだ。いかにポイントをごまかし勝利をかすめ取るか。そういうゲーム。
まあ一晩でやるゲームじゃないかも。http://www.nomic.net/deadgames/pure/Default.htmlのゲーム３なんかはいい参考になるかも。こんな感じで進行する。これはお金の導入その他の法律が可決された展開。まずは最終的な法律を眺めると良い。
あるいは序盤で「受け入れられる良い新作ゲーム」を思いついて、それを黙々とプレイしても良い。提案者はそのゲームを有利にすすめられるかもしれないし、先に10点が得られる。もちろんそのゲームのより良い改善案を提示した人間も点数を稼げる。
バリアント
しかしオリジナルは難しすぎる。ということでもうちょっと穏当にできないか。ということで、法律、というよりルールをいじるゲームにしてみよう。
トランプ版
基本ルール
- とりあえずトランプを何枚か配っておく。のこりを山札として置いておく。
- 初期終了条件は手元のカードをなくした人。
- 初期アクションはカードを場札として出すか、山札から一枚引く（任意）。全員分を一カ所に積んでいく。何のカードを出しても良い。
ゲーム進行
- 現在のルールに従った行動
- したければルールの変更の提示または
- ルール変更可決ルールの変更（デフォルトは過半数）。
ルール変更例
- ウノ、ページワンのような出すカードの制限
- 終了条件を持ち札10枚に増やす、に変更または追加
- 山札を引くには条件が必要
- いきなりトリックテイキングに変更しても良い。
- ルール変更は無条件/過半数/全員一致のオプションがあるが、法律次第。
でもたぶんエリュシスを超えないな。http://www.asahi-net.or.jp/~dx7y-ari/puzzle/eleusis1.html
（しりとりみたいな）単語/台詞リレー版
いきなりやってみるならこれが本命。とりあえず「ルールが変わる」という要素だけ採用。投票による採決は行わない。
初期条件
- 単語でも台詞でも構わないしりとり。
- 制限時間10秒（変更可能）
- 人数次第だが、人数x4週で終了
進行
- 最初のひとりがルールのみ宣言する。
- 次から制限時間以内に現状ルールに従った単語を言う。
- ２周して、最初のひとりが２回現行ルールでの単語を言ったら、次の人はルールをひとつ追加か変更か削除する。
- 以下同様に、ルール修正を各自が２回やって、２周したら終わり。
提案ルール例
語尾系
- しりとりにする
- 奇数文字制限にして、語尾を中央に持ってくる（例：タンバリ"ン"→チェ"ン"パロ）
- 語尾制限撤廃
制限系
- 拗音禁止
- 「ん」禁止
- これらは一つずつしか廃止できない
単語制限系
- 必ず食べ物の名称を含むこと
- 台詞は前の人との会話になっていないといけない
- 「直接ではないエロい単語（オリジナルは鈴木みそだったかな？「た た み」）
- 「任意の異性と目線を会わせて口説き文句」
- 「殺意を感じる言葉」
補記
- 多分しりとり系にするより台詞系でロールプレイに走った方が面白いか？
- でもルールで制御しなくてもいいや。
- ルールは強制採用でもいいね。で、毎回ルールが変わりすぎるとややこしすぎるから、ルール変更→２周して次のプレイヤが変更、がいいかな。あ、いや、終了ターンが決まっているから、回数制限にするか。
- ルールはどれくらいドラスチックに変更して良いのかさじ加減が難しいな。
勝利条件
- 別にポイントとか決めても良いけど、面白いルールを作った人、受ける台詞を発した人、で何となく勝ち負けってつくでしょ。つまり受けた人勝ち。
