マルドゥック・スクランブル(冲方丁)

マルドゥック・スクランブル―The First Compression 圧縮 (ハヤカワ文庫JA)

ハヤカワJA全3冊。なるほど、確かに面白い。予想外の方向に話が展開し始めたときは「!」ではなく「?」と思ったが、まあこんなものだろうか。出版にこぎ着けるまでに多々の苦労があったことも頷ける。でも充分に面白い。予備知識なしで手に取ってみる価値はある。

構築された世界観を消費し尽くさないことをどう評価するかも難しい。余韻として味わうべきか、あるいはアナザーストリー(別にバロット達が登場する必要はない)を求めるか。

あと、ラストのあとがきいらない。少なくとも文庫内に収める文章ではないと思う。

6/8着、6/14読了。この内容でようやく一週間で3冊ペースか。うーん、もう少し早く読みたいね。