MYSCON7

http://myscon.ore.to/

行ってきました。今年はヘルパーはもともと無理そうだと思ってやめていたら当日来客があったりして本当に無理だった。というわけで一般参加。石持氏は非常に好きな作家なのでインタビューや読書会が楽しみであった。

ゲストインタビュー

というわけでまずインタビュー。インタビューアーが良かったと思います。どこまで活字化して良いのだか分からないけれど、専業作家さんではないことに納得。あと、警察が出てこない理由がなかなか赤裸々で面白かった。是非その縛りは今後も続けていただきたい。それはきっと魅力になると思う。あと地雷原シリーズは面白かったのだが、単行本化されることはないだろうなー。e-novelsあたりが拾ったりとかしないだろうか。

まあとにかく、全作品一通り綺麗にまとめて、作家石持像というのがうまく引き出された良いインタビューでした。しかし池澤夏樹かあ。スティル・ライフって場の雰囲気からすると「何それ?」って作品みたいですな。氏の作品も基本的に面白いですよ。

休憩時間にサインをもらいに。実はサインってのは個人的にはどーでも良かったのだが、水の迷宮が良かった、と本人に言いたかったので。うん。ああいう話は大好きだ。

全体企画

解答が7人になる設問を2つ考えましょう、というもの。結果でいうと「赤川次郎100冊以上」がジャスト7人、「本一冊に10万円以上」が4人で誤差3人で勝ち。でもそれはそれとして「オリエント急行に乗ったことがある」という設問もやってはみたかった。O氏はあるそうだ。まあ実際、ヨーロッパを鉄路で旅すると必然的に乗るのだが。「山村美佐3冊以上」は実際たくさんいたのだが、多分100冊は読んでいる。

ま、お手軽に楽しめて悪くなかった。去年の「何でもベスト10」よりはライブ感があって良かったかな。

個別企画1

裏は海外ミステリ。躊躇なく読書会を選択する。というのも「扉は閉ざされたまま」はとしても好きな話ではあるのだが、個人的にあーだこーだ言いたい話もあって、結局かなりの時間を使ってしまった気がする。多分私が一番話していた。当然読んでいる前提でどうこう、という話なのでオープンにはできないが、終わった後に石持氏にだいたい読み方としてはまちがっていなかったというお墨付きをいただき嬉しかった。その関連で個人的にちょっと秘密を教えていただいたのは得した気分。

まあ話しているうちにこの本の何処が好きで、何処が好きではないのか良く分かった。あと伏線レジュメが非常に良くできていたと思う。

個別企画2

休む間もなく第2企画。連想ゲームも普通に楽しいと思うが、ミステリソムリエ赤ワイン編に参加登録していたので当然こちらへ。前述の石持氏との話はここでされた。こういう出会いはラッキーだ。ワインの方は勝手読みしてわざわざ外しに行った感じ。ピノノワールというかカルベネ・ソーヴィニヨンが分からないって酒が入っていたとしても酷いな。

今回はもう「ミステリ」は取っ払って純粋にワイン会でした。ええ。

つかの間の休憩時間

例によって(ミスコンでは初めてだけど)梅酒を持っていく。まあ普通に評判が良くて何より。今年は個別企画に両方でた事もあって、だらだらする時間があまり無かった。

今回はオークションと深夜企画が同じ大部屋。オークションは参加しない方向だったが、つい辻真先朝日ソノラマを落札してしまう。1,2巻で500円だけど、読みたかったのは2巻だけなのでまあ実際にはミステリ・オークション相場としては高め。実売に近い感覚(というか朝日ソノラマの場合は値段は100円以下が普通だが、人件費=さがす時間がかかる)。

んで初めて見る深夜企画。とりあえず天気予報が大変面白かったです。殺人事件は解決させなかったのはどうだろう。まあニュースだからいいか。あとインタビューが面白かった。書店POPは時々面白いのもあったけど、ちょっとお題が辛かったかな。ところでここまで書いちゃって良かったのかな? えーと、公然の秘密企画なんで(ですよね?)その辺よろしく。

深夜人狼

んでそのまましゃべる選択肢もあったし、実際しばらくのんびりしていたのだが(いや違う、確かこの時点で某氏に愚痴り始めた筈。時間帯が違うかも知れないが。イベントの日にすんません)、深夜人狼に行ってしまう。3〜5ゲーム目に参加。5ゲーム目までは15人人狼、狂人なしというかなり人狼に苦しい設定。どうも人狼ずれしている私がひっかきまわしちゃったかな。純粋な論理で追いつめる人狼も楽しいけど、場のノリと直感と勢いで押し切っても楽しいゲームなのだから、変にセオリーがどうこう、とか言わない方がよかったかなあ。

ま、金輪際ミステリとは関係ありません。トランプを使っていたし、私は人狼を「犯人」占い師を「JDCの直感探偵(名前など知るか)」霊能者を「JDCのイタコ探偵(名前など知るか」以下略、てな感じで役職をミステリ関係に変えるとかするのかと思ってた。共有者はお互いアリバイを保証しあっている容疑者。なんか良い言葉がないな。

朝とかぐだぐだな話とか

もう1時間までしかない。大部屋ではどうやらMYSCONの今後の方向性がどうこうとか、そーゆー雑談をしていたらしい。まあ結局規模をどうするのかって話に収束するわけなんだけれど。個人的には今回はミステリしてないMYSCONだったなあ。インタビューと読書会まで。

でも去年を振り返ると、去年は去年で読書会にも出てないし、宴会でミステリ話をしていたわけでもないし、いや昔のパソコン通信の話とかそーゆーことばかり話してた気がするので、「雑談しないで」「ミステリ色のないイベントばかり出ていた」ってのが近いか。

でもミステリ色を高めるのが正しい方向かっていうとそうとも思わない。単純にミステリ、という言葉に反応する人たちが一晩楽しく集まれればそれでいいんじゃないかな、という気はする。でもいわゆるアーリーチェックインができて、24時間使える大部屋と、声を上げても怒られない部屋がある宿ないしホテルってないかなあ。つまり開催時間を13:00〜翌10:00とかにできたらいいね、って話。んでまあ、要するに「だらだらする時間が欲しい」ってのがイベント時間、ほぼ全部出てみての個人的な感想でした。イベントそれぞれは楽しいんだけどね。

その後とか

朝は寝飛ばさず無事に着く。朝寝して15時に起きたが、流石に夜の内輪イベントに行く気力なし。素直に自宅でした。

とにかく石持氏がらみのイベントが個人的には大変嬉しかったので満足。

来年は既に行けない可能性が極めて高いのが残念。