ポーラ美術館

http://www.polamuseum.or.jp/index.php

両親と墓参りのついでに箱根で一泊してきた。墓参りという儀式は未だにいまひとつ馴染まない。親や無くなった人たちには何だが、自分だけになっても続けるのだろうか。

宿の前にポーラ美術館へ。1800円は高いなあ。まあ観光地の美術館ってそんなもんだけど。メインがモネかあ、あんまり興味ないなあとか思っていたら結構広く、なかなか楽しめた。油絵とか、厳密には立体な絵は実物には実物の楽しみがある。額も含めたら完全に立体だ。

面白かった一群。キリコの「ヘクトールとアンドロマケー」。実物初めて見た。左にダリの「姿の見えない眠る人、馬と獅子」。ダリの絵は細かい所に小物があちこちあって眺めていて飽きない。その左にマグリットの「生命線」か、タイトル自信なし。建物に立つ裸婦、足下に銃。青い空の色に上半身も染まっている。これも一種の非現実。

ティファニーの花器がちょろっとあって、それがなかなか魅力的だった。花をモチーフにしていない、隅っこにちょこんとおいてあった小品が好み。同じ花器のガレは何て言うのか、今時の100円ショップとかでありそうなグラスのデザインに使われてしまっているような。有り体に言えばチープに見えてしまった。

作者忘れたけど濃緑の絵の具がこれでもかとごってりと塗られた森の中のアルルカンの絵は美術館という非日常で見るしかないけど、その前提ならインパクトは大きかった。あと、裸婦画でエロくて素晴らしいのがあったけど、両親がいる環境だと貼り付けないやね。

箱根湯本の宿は安いので省略。値段を考えれば評価できる。小田原に出て干物買い込んで帰宅。