ハチワンダイバー(柴田ヨクサル)、3月のライオン(羽海野チカ)

序盤を読み返してみたらやたらに面白かった。バトルシーンとも言える将棋を指す描写が巻を追うごとに尺も内容もなくなっていく。特に鬼将会のアジトに入ってからは「ハチワンシステム」が当面無敵であるということでバトルものとして考えると失格の描写だ。

やはり多少でも将棋を知っていると歩をはらう角とか早石田とかそういうシーンの方が面白い。今更戻るのは厳しいのだけれど、将棋を指す漫画であって欲しいのだ。

一方将棋を指す漫画ではなくて、将棋を指す人とそのまわりの人たちの漫画が3月のライオンだ。対局シーンの対局内容描写はヒカルの碁に近い。見ればそこそこちゃんとした盤面だけど、その意味は流される。ただ、「そこそこ」と但し書きをしたとおり、ツッコミ所は多い。目立つ所では大ポカでもありえない指し手とか、投了図から2時間経過して終局とか。

しかし相変わらずドロドロしているのに面白い話だなあ。ハチミツとクローバーとはまた違ったアングルのドロドロなのだけれど、具体的にはこれからでしょう。あとは刊行ペースがはやければ!