密室殺人ゲーム2.0

講談社ノベルスをまともにチェックしていなかったら去年に出ていたのを見逃した。このシリーズの特徴は、バカミスになってしまうようなトリックも、「リアルにそのトリックを使った殺人をする」という設定によって面白く読める、という点にある。例えばミッシングリンクがネタなら、そのミッシングリンクに目的は不要で、推理可能な情報さえあれば良い。これは相当に優秀な設定だ。

ゲーム感覚でミステリ的に面白い殺人をするなら? というコンセプトがここまではまるとは。前作「密室殺人ゲーム王手飛車取り」から読むのがおすすめ。

あと単独項目にはしないけど建築探偵シリーズも見落としていた。今年最終巻が出るのかな。さてどうなることか。