ネタと更新と集客

既にあらゆるところでいろいろと言われているわけだが、全てのサイトが常にネタを抱えている訳ではない。このサイトも結局は「何か書きたい」という気分によって更新されたりされなかったりする典型的な過疎サイトだ。別に過疎じゃいけないということも無いんだけど、やっぱり突き放してみたら「じゃあ何でやってんのよ?」ということに変わりはない。

もともとWEBサイトを始めたときは、いわゆる「ほーむぺーじ」の黎明期であり、wwwそれ自体がすげー、という時代であった。まあ要するに本当の意味で書くことにある程度意義があった。その中で「昔のPC」とか「本や漫画」とか「雑文」とかそういうテーマについて適当に書いていた。集客ということを考えるのならどれか一つに特化して書くのが筋だ。

そうでないアプローチのもうひとつの形が日記なりニュースサイトなり、いずれにしても「新しいこと」を話題にすることだ。共有しやすい話題なだけに読みやすい、ということになる。しかし前者の日記サイトというのは今やなかなか難しい。はてなダイアリーが「ブログ」になってしまったように、日記専門サイトが下火な用に、日記だけで人を集めるのは難しい。

それは単純に、有名人というあらかじめパーソナリティを共有している人たちもブログを書くし、そうでない人たちもSNSという形でパーソナリティを共有している同士で日記を書く。今は面白い日記があったとしても、そこまで読者がたどりつくのが難しい。

それはリンクではなくトラックバックへの変化にともなうものがひとつ。トラックバックは「記事」単体を強く意識したものになっていて、基本的にその記事で完結してしまう。「記事」から「サイト」「ブログ」に誘導するのが難しくなったのだ。もうひとつは「リンク集」の衰退だ。昔はどのサイトにもあったリンク集という概念はあまりない。サイドバーにリンクが並べられているような、そんな形式が一般的だ。あるいはリンク集自体がブログの一つの記事となる。

あとは関係があるのかないのか良く分からないのが、検索サイトの充実だ。「面白いサイト」ではなく、「特定の情報を求める」場合は検索した方が早い。

要するに何かというと、PCという個人的には久しぶりのジャンルに手を出したはいいが、いざ安定した環境ができてしまうと書くことがあるわけじゃないなあ、という現実は冷たい、というお話である。